看護師は体力的にも精神的にも辛いため転職をする方も多いですが、中には「失敗したらどうしよう」となかなか一歩が踏み出せない方もいるでしょう。
そこで本記事では「みんながどういう原因で転職を失敗してきたのか」を調査して、その解決方法を徹底解説します。
看護師転職で失敗してしまった人と同じ轍を踏まないためにも、ぜひ参考にしてください。
【当記事の監修者情報】
株式会社hitocolor
代表取締役社長 鈴木けんすけ
2016年9月、株式会社hitocolorに参画。2020年4月より、代表取締役社長に就任。
「働くことにワクワクする社会」を追求し、
求人広告代理店事業・有料職業紹介事業の展開、転職サイト・自社オウンドメディア運営など、人材に関わるさまざまなサービスを提供している。
【経歴】
1980年(昭和55年) 神奈川県出身
2000年4月 株式会社アールケイエンタープライズに入社
2006年2月 個人事業主としてBtoC事業運営
2012年3月 KDDI株式会社に入社
2016年9月 株式会社hitocolorに参画
2017年6月 同、執行役員に就任
2018年4月 同、取締役に就任
2019年4月 同、常務取締役に就任
2020年4月より、当企業代表取締役社長に就任。
【会社HP】
株式会社hitocolor
Contents
看護師転職に失敗した・後悔した原因TOP6【退職失敗体験談】
看護師の方が転職に失敗してしまった原因を紹介します。
自分に当てはまる項目や気になる項目はぜひ参考にしてください。
雇用条件と違うことが入職後にわかった
「離職率が低く、残業も少ない職場だと紹介されて入社。コンサルタントにはなかなか出ない高待遇な求人と言われていたものの、実際に働いてみると聞いていた話と全く違った。前の職場よりも残業が多く、ワークライフバランスは全く取れない。その上離職率の低さは単純に職場が退職を許してくれないだけだった。
ー30歳 女性 京都府 独自アンケート
看護師の転職を後悔する理由の中でも目立っていたのが、入社前に聞いていた労働条件と異なっていたという声。
実際に働いてみたら聞いていた話と違ったという事例は少なくないようです。
提示されていた雇用条件と実際が異なる場合は、労働基準法第15条に基づき書面通りの労働条件を遵守するよう請求する権利があります。
(労働条件の明示)第十五条 使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。② 前項の規定によつて明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、即時に労働契約を解除することができる。③ 前項の場合、就業のために住居を変更した労働者が、契約解除の日から十四日以内に帰郷する場合においては、使用者は、必要な旅費を負担しなければならない。またそれに加えて条件にあった給料額よりも実際の給料が少なかった場合には、その差額の支払いを職場へ求めることも可能です。
転職に失敗しないためのポイント
雇用契約書・労働条件通知書を事前にチェックしておくことが失敗を防ぐ最大の予防策。
入社よりも前の段階で何かしらの異変や違和感を感じた場合は、速やかに採用担当へ詳細を確認しましょう。
選考が進めば進むほど確認しづらくなってしまうので、気が付いた時にはできるだけ早く対処するのが重要です。
教育体制が整っておらず何も教えてくれなかった
新人や未経験のスタッフに対する教育体制が充実しておらず、何も教えてもらえなかった。ベテランの方であれば問題なかったかもしれないが、ブランクがある方やスキルに自信のない若手の方だとこういった職場はしんどいと思う。
ー23歳 女性 東京都 独自アンケート
現場での教育体制が整っていないことで、思うようなスキルアップが叶わなかったという声も目立ちます。
これらは下記2つが主な原因だと考えられるでしょう。
- 教育体制が充実しているという施設に応募しなかった自分の情報収集不足
- 教育体制の充実を謳っていたものの現場が忙しすぎてそれどころではなかった
職場によっては激務のあまりスタッフ育成に時間を割くことができず、ほとんど放置状態になってしまうところも少なくありません。
転職に失敗しないためのポイント
事前の情報収集に力を入れることが最大の解決策です。
ネット上で口コミを探すものしないよりはマシですが、一番有効なのは教育体制が充実していると謳っている施設へ職場見学に行くこと。
職場見学に行った際は以下の点をチェックしましょう。
- 職場の若手層の方が働いている際にいきいきとしているか
- 先輩と思わしき人物とコミュニケーションをとっているか
特にブランク明けの方・キャリアに自信がない方は、教育体制が充実しているほうが今後のキャリアをスムーズに築けるのでよく確認してください。
医療の質が低かった
転職先の医療の質が低くて愕然。仕事のできない医師や整備されていないシステムなど、患者さんに安心して医療を施せる現場ではないと感じてここでは働けないと思ってしまった。
ー31歳 女性 福島県 独自アンケート
病院の医療の質の低さに困惑し、転職したことを後悔したという事例も。
医療の質は単純に医師の腕だけではなく、現場の環境・経営システム・人間関係など様々な要素が絡み合っています。
その1つでも欠けていれば、レベルの高い医療をより多くの患者さんに届けることは困難でしょう。
転職に失敗しないためのポイント
施設の口コミや実際に働いていた方からの情報を事前に収集しておくことで、入社後に感じるギャップを軽減できます。
少しでも自分の求める看護像・看護観とズレを感じてしまうのであれば、再度別の職場を探してもいいかもしれません。
また、機会があれば職場見学をして、実際の現場の雰囲気や医療レベルなどを調査することをおすすめします。
職場の人間関係が合わない
とにかく人間関係が最悪だった。入社したばかりの私でもすぐわかるような殺伐とした雰囲気は、本当に出勤するときに毎度憂鬱で精神的にどんどん削れていった。病院内での血縁者ばかりが重用されている偏った環境も腹立たしかったけど。こんな環境なら転職しなければよかったけど、人間関係の良しあしはどうしても運頼りなことがあるし、これからも転職がうまくいくとは限らないと思うとなかなか踏み出せない。
ー30歳 女性 京都府 独自アンケート
職場の人間関係が合わず転職失敗してしまったという看護師の方も多く目立ちます。
看護師は女性が大部分を占めるため、どうしても女性ならではの殺伐とした雰囲気が生まれやすい環境です。
他にも上司からのパワハラやセクハラが横行している施設や、内部就職者や血縁者が権力を握り病院を支配しているという悪しき風習の施設まであります。
また中途採用者が新卒採用や縁故採用が主流の職場に入社すると、すでに出来上がっている職場の雰囲気に馴染みにくいという場合もあるようです。
転職に失敗しないためのポイント
人間関係の良し悪しはなかなか事前に調査することが難しいですが、職場見学に行く・実際に働いていた人から情報収集するといったことで最大限の対策ができるでしょう。
職場見学に行った際は施設内を見て回るだけでなく、可能であれば上司と思われる方と会話をすることで実際に入社したときに教わるであろう人物の雰囲気を知ることができます。
前職と距離が離れていないのであれば、周りの友人に働いていた人がいる可能性も。
また公式HPや口コミで中途社員の割合が多いかどうかも事前にチェックしておくと、職場の雰囲気を探る手がかりになります。
給与が低く後悔
結婚・出産を機に時間の都合がつきやすい職場に転職したものの、働きやすくなった代わりに年収がガクッと下がってしまった。基本給が減り、ボーナスも出ない職場なのでしんどい。もっとよく吟味して転職先を選べばよかった。
ー32歳 女性 神奈川県 独自アンケート
交通面での利便性や休日の多さなど、給料以外の部分に焦点を当てすぎて転職後に給料が激減していたという声もあります。
中には「基本給は高くてもボーナスが低く年収は前職より下がった」という場合も。
また求人票の額面だけを見て控除額を考慮していない場合も、結果的に年収ダウンにつながってしまう可能性が高いです。
転職に失敗しないためのポイント
年間でもらえる給与額を事前に算出しておくことで、「思っていたより低い」といった後悔を無くすことができます。
- 基本給
- ボーナスの有無
- 自分の社会保険料の相場
- 確定拠出年金制度の有無
- その他福利厚生制度の手当の有無
また自分の生活にはどれだけの収入が必要なのかをチェックしておくと、どれだけの給料をもらう必要があるかがわかるのでおすすめです。
休暇がほとんど取れなかった
激務であるが故に休日出勤や残業もかなり多く精神的にも肉体的にもしんどい。有給の申し出もとてもできる環境ではないし、いざ休日となってもすぐに仕事があるからまったく体を休めることができない。
ー29歳 女性 千葉県 独自アンケート
休暇の少なさに後悔する声も多くみられました。
病院はもともと患者さんに左右されやすいため、残業や休日出勤といった超過勤務が多い環境。
昨今では、コロナウィルス流行の影響で激務を強いられることがさらに増えています。
また有給取得の際に許可が必要だったり、人手不足のために希望休が全く通らなかったりという場合もあるようです。
転職に失敗しないためのポイント
入職前には必ず年間休日の数と有給制度について確認しておきましょう。
またネットの口コミや実際に働いていた人がいれば「希望休がどれだけ通るのか」「有休消化率がどの程度なのか」を調査しておくのも重要です。
面接で採用担当者に直接確認するのもいいですが、「休日ばかりを重視している」と思われないよう聞き方やタイミングに注意してください。
職場別|看護師転職に失敗・後悔した原因【退職失敗経験談】
看護師の方が転職活動に失敗してしまった原因を職場別に紹介します。
転職活動が失敗に終わらないよう対策も兼ねてチェックしておきましょう。
精神科「患者さんからの暴力や暴言に病む」
精神科に通院・入院している患者さん特有の暴力や暴言が精神的・肉体的にしんどいと感じた。ある程度は仕方がないことだと覚悟していても、それが毎日続くとなるといくら看護師でも辛い。病院の雰囲気もそれに伴い暗く沈んだ感じがして、余計にメンタルをやられる。
ー29歳 女性 愛知県 独自アンケート
精神科にはメンタル面が安定していない不安定な患者さんが暴言や暴力を振るってしまうケースが多く、看護師の方には精神的に辛いと感じてしまう方がいます。
精神科への転職を検討している場合は「患者さんに対する対応策が整っているか」「看護師に向けたメンタルヘルスの制度があるか」を確認しておきましょう。
またその施設が受け入れている患者さんの症状度も併せてチェックしておくと、入社後のギャップを減らすことができるので安心です。
訪問看護「オンコールはないと言われたのにあった」
オンコールのない訪問看護の求人だと聞いて応募したのに、実際働いてみたらオンコール対応させられた。オンコールがあると肉体的精神的にもきついので、次こそは無い職場をと思ったのに。
ー27歳 女性 東京都 独自アンケート
訪問看護ステーションの多くで取り入れられているオンコールとは、365日24時間緊急事態に対応できるよう看護師が持ち回りで待機する制度のこと。
導入されている訪問看護ステーションが多く目立ちますが、日勤と夜勤の看護師を分けて勤務させている施設の場合このオンコール制度がないこともあります。
「雇用契約書や面接時に職場にオンコール制度が導入されているのかを確認」「日勤のみの求人に応募する」といった対策をしましょう。
クリニック「衛生面や安全面がアバウトな環境に抵抗」
大手の病院から中小規模のクリニックに転職したものの、病院内の衛生面や安全面に対するアバウトな意識に愕然。こんな環境で医療提供する自分になかなか納得できず、結局すぐに退職してしまった。
ー23歳 女性 神奈川県 独自アンケート
クリニック転職では転職後にギャップの大きさを感じた看護師の方が多くみられました。
衛生管理をどれだけ重視しているかは施設によって様々。
特に中小規模の施設ではコストの面や人員不足の面から、環境の整備が十分でない場合が多いです。
後々のストレスやギャップを減らすためにも、入職前には自分の看護観と病院の看護観が一致しているのかしっかり確認しておきましょう。
またどこまでであれば妥協できるのかというボーダーラインについても把握しておくことをおすすめします。
介護施設「責任が重く感じた」
入社早々緊急時の医療ケアの判断を任されることになって、あまりの責任の重さに転職したことを後悔している。特に自分は介護施設の経験がなかったため業務で混乱することが多かった。
ー26歳 女性 滋賀県 独自アンケート
介護施設看護師の方は、責任の重さに入職したことを後悔するようです。
介護施設の多くは医師が常駐していないことがほとんど。
緊急時に医療ケアの判断を任されることもあることで、精神的に負担になることもあるようです。
現場で指揮をとったり責任ある判断を任されてきた経歴がある方ならまだしも、キャリアが浅い方にとっては相当なプレッシャーでしょう。
介護施設への転職を希望するのであれば、勤務している看護師の人数や具体的な仕事内容について確認しておくのが重要。
また「医師と連絡が頻繁にとれる環境か」など、医師の人物像なども確認しておくことで緊急時に備えられるでしょう。
看護師転職で失敗ばかりする人・すぐ辞める・うまくいかない人の特徴
ここでは、看護師転職で後悔しやすい人・すぐ辞めやすい人の特徴を紹介します。
「このまま転職活動していいのか」、ぜひ自己判断の参考にしてください。
何がしたいかわからないまま看護師転職をする
目的や将来像が明確でない人は、仕事にやりがいを見出せず短期離職に繋がりかねません。
「何がしたいかわからない」「自分自身のキャリアプランが立っていない」という状態だと、労働環境に妥協できず転職を繰り返しやすくなります。
短期離職や転職回数が多い看護師は人気の施設や好待遇の施設では雇ってもらえず、常に人が不足しているようなブラックな職場でしか働けなくなる可能性も。
まずは「自分が転職することで何をかなえたいのか」「将来的に歩みたいキャリアプランにどんな職場へ転職する必要があるのか」をはっきりさせることが重要です。
転職条件に優先順位をつけられていない
転職条件に優先順位をつけていない人も、転職後に後悔する可能性が大きいでしょう。
希望条件にすべて当てはまる施設はなかなかないので、求人を探すときはどこかで妥協が必要です。
しかし施設の希望条件に優先順位をつけられていないと、転職後のギャップを感じやすく、後悔しかねません。
転職活動をする際は「キャリアを築く上で最も譲れないポイント」を明確にし、希望条件に優先度をつけておくことが大切です。
転職先への事前の調査が足りていない
転職先への事前調査が足りない人も、転職後に後悔する人の特徴の一つ。
求人票だけではその施設がどんな環境であるのかを読み取るのは非常に困難です。
転職後のミスマッチや大きなギャップを防ぐためにも、施設内の雰囲気・企業理念・働き方など求人票だけではわからない情報収集を徹底しましょう。
公式サイトやネット上の口コミチェックもいいですが、実際に働いている人への聞き込みや職場見学をするのが確実です。
看護師転職を成功させる方法
ここでは看護師の転職を成功に導くための方法を紹介します。
今からでも簡単に取り入れられるポイントなので、ぜひ実践してください。
自己分析をする
転職を成功させるためには、「何に興味を持ちどんなことを通して成長していきたいのか」自己分析が必要です。
以下に自己分析の方法を紹介しているので、参考にしてください。
- 新人時代・看護師になる前に思い描いていた自分の理想像はどんなだったか思い出してみる
- これまでに勤務してきた施設の構成や部署・対応してきた患者数
- これまでに得たスキルや実績
- どんなことを意識して日々働いているか
- 自分自身の看護観
- 将来の自分に備わっていて欲しい能力やスキル
- これまでの周囲からの評価
- 苦手なこと・得意なこと
情報収集をする
「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違った」という悲劇を防ぐためにも、情報収集の徹底は必要不可欠。
基本的に求人票には必要最低限の情報しか乗っておらず、これをみただけでは実際に働くことになる職場の実情を理解することは困難です。
自分のキャリアプランに合った職場なのかを正しく判断するためには、施設内の雰囲気・看護観など様々な情報を収集しておくことが重要。
ネット上の口コミをリサーチしたり、実際に施設見学に出向いたりするなど、工夫して企業研究をしましょう。
採用条件をよく確認する
施設に応募する前に、改めて雇用条件についてチェックしておくことも重要。
内定をもらった際は、「労働条件通知書」を交付してもらうのが確実です。
場合によっては「内定通知書」「採用通知書」「雇用契約書」と呼ばれている場合もあります。
労働通知書は、企業側から労働契約に関するあらゆる事項が記載される書類です。
- 労働契約の期間に関する事項
- 就業の場所及び従業すべき業務に関する事項
- 始業及び終業の時刻・所定労働時間を超える労働の有無・休憩時間・休日・休暇並びに労働者を二組以上に分けて就業させる場合における就業時点転換に関する事項
- 賃金(退職手当及び臨時に支払われる賃金等を除く)の決定・計算及び支払いの方法・賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
- 退職に関する事項(解雇の事由を含む)
- 退職手当の定めが適用される労働者の範囲・退職手当の決定・計算及び支払いの方法並びに退職手当の支払いの時期に関する事項
- 臨時に支払われる賃金・賞与及びこれらに準ずる賃金並びに最低賃金額に関する事項
- 労働者に負担させるべき食費・作業用品その他に関する事項
- 安全及び衛生に関する事項
- 職業訓練に関する事項
- 災害補償及び業務外の傷病扶助に関する事項
- 表彰及び制裁に関する事項
- 休職に関する事項
手元に届いたら必要事項がしっかり記載されているか確認をし、漏れがある場合は速やかに担当者へ連絡しましょう。
看護師転職方法・転職先探しの全手段
看護師の方が転職活動を行う方法全6種類を紹介します。
※「手段」をタップで詳細ページへスクロールします。
※表は横にスクロールできます。
手段 | 求人の多さ | 転職サポートの質 | 特徴 |
転職サイト (人材紹介会社) | 〇 | ◎ |
|
転職サイト (求人広告サイト) | ◎ | △ |
|
ハローワーク | ◎ | 〇 |
|
ナースセンター | △ | 〇 |
|
直接応募 | ー | ー |
|
知人の紹介 | ー | ー |
|
転職活動の手段で迷っている方は、参考にしながら自分に合った方法を探してください。
転職サイト(人材紹介会社)
転職サイト(人材紹介会社)とは企業と求職者の双方をマッチングさせる人材紹介サービス
求職者は転職活動におけるあらゆるサポートを受けることが可能です。
- 求人紹介
- 施設の内部情報のリサーチ
- 職場見学の設定
- 企業とのやり取りの代行
- 書類添削
- 面接対策
- 面接同行
- 面接後のフィードバック
- 入職後のアフターフォロー
転職サイト(人材紹介会社)によってサポート内容は様々。
自分が求めるサービスを明確にして、そのサポートを展開する会社を利用するといいでしょう。
転職サイト(人材紹介会社)は転職活動に関するほとんどをサポートしてくれるため、「施設リサーチに自信がない」「面接に不安がある」という方に特におすすめです。
転職サイト(求人広告サイト)
転職サイト(求人広告サイト)は、公式HP上に様々な求人を載せて求職者自身で応募を進めていくサイトのこと。
応募前であれば会員登録を行うことなく自由に掲載求人をチェックできるため、転職先探しには欠かせないサービスです。
自分の好きなタイミングで応募できるものの、転職活動を一人で行うため選考対策に不安がある方などにはあまり向いていません。
反対に「転職活動の経験がある方」「自分のペースで転職活動することを重視している方」は、効率よく活用することができるでしょう。
ハローワーク
ハローワーク(=公共職業安定所)は、就職・転職を目指している人のキャリア相談や求人紹介をしてくれる公共事業。
一見転職サイト(人材紹介会社)と同じようにも思えますが、支援サポートは簡易的であるため手厚いサポートが受けたい方には心もとないでしょう。
また、無料で求人が掲載できるので、中には金銭面で不安を抱える施設や転職サイト(人材紹介会社)で掲載を拒否されたブラック企業が含まれていることもあるので応募先の精査が必要でしょう。
しかし、全国500箇所以上と拠点数が圧倒的に多いため、その地元ならではの求人情報の豊富さに強みがあります。
ナースセンター
ナースセンターは、各都道府県の指示を受けて公益社団法人看護協会が運営している就職サービス。
転職先や就職先を探している看護師・看護学生が利用可能です。
看護師の転職に伴う様々な支援サポートが行われており、求人紹介・離職時等の届出受付・再就業支援研修といったサービスが無料で受けられます。
しかし保有求人数が少ない・求人の多くが中小規模の施設であるのがややネック。
たくさんの求人情報から転職先を探したい方・大規模施設への転職を希望している方にはあまりおすすめできません。
直接応募
転職手段には、気になっている施設に自分で直接問い合わせをして応募する手段もあります。
施設によっては公式サイトや病院内に採用情報を掲示していることもあるので、興味のある施設の情報はこまめにチェックしておきましょう。
求人募集を行なっているのかわからない施設でも、確認してみると採用活動を行なっていることもあります。
前から行きたい施設がある方や、気になっている施設情報がサイトに出回っていない場合に活用してみるのがおすすめです。
知人の紹介
知人からの紹介で選考に参加する縁故採用も転職手段の一つ。
近年では採用によるコストの削減やリスク回避などの観点から、職員の血縁者・知人から積極的に採用するという動きが活発になりつつあります。
スキルや実績だけでなく人柄やポテンシャルなども加味してもらいやすいため、採用に繋がりやすいというのが最大のメリットです。
しかし紹介で入職すると退社しにくいデメリットもあるため、慎重に入社の判断をする必要があります。
転職に失敗しないために選ぶべき看護師転職サイト3選
以下では転職に失敗しないために選ぶべき、看護師向けの転職サイト(人材紹介会社)を紹介します。
それぞれの強みや特徴を把握して、自分に合うサービスであるかチェックしましょう。
マイナビ看護師:企業転職にもおすすめ
(出典:マイナビ看護師公式HP)
「マイナビ看護師」大手人材紹介会社を運営するマイナビが手がけており、4年連続で認知度ナンバーワンを誇る転職サイトです。
大手ならではの実績と施設との強いパイプを活かした優良求人を保有しており、その他にもマイナビならではの独占求人・非公開求人をもちます。
病院やクリニックだけでなく治験関連企業や大手企業の医療研修施設の求人など、幅広い施設形態を取り扱っているのもポイントです。
https://kango.mynavi.jp/
看護roo!:クリニック転職にもおすすめ
(出典:看護roo!公式HP)
「看護roo!」は多くの看護師の方に高い支持をうけている転職サイトです。
独自のネットワークを利用して「施設の残業時間・職場の人間関係・離職率」といった内部情報を集めているので、転職後のミスマッチをしっかり防げるのがメリット。
クリニックの求人に強みを持ち求人数は公開されているものだけでも1万件を超えるので、クリニック転職を考えている方は利用しない手はありません。
また転職活動は電話をメインにして行えるので、「忙しくて転職活動の時間が取れない」という方にもおすすめです。
https://www.kango-roo.com/career/
レバウェル看護:訪問看護転職にもおすすめ
(出典:レバウェル看護公式HP)
「レバウェル看護」は公開求人数10万件越えと、看護師転職サイトの中でもトップクラスの求人数を誇ります。
豊富に保有する非公開求人から優良求人を探すこともできるので、選択肢を増やして転職先を決めたいという方にまさにピッタリです。
また年間4000回にも及ぶ現場訪問で「職場の実際の雰囲気・医療方・退職人数」といった施設情報を教えてもらえるのも強み。
リサーチ力があるサービスを利用したい方にもおすすめです。
https://kango-oshigoto.jp/
企業転職におすすめの転職サイト3選<看護師以外の他職種>
以下では、看護師以外の他職種を希望している方におすすめの転職サイトを紹介します。
ピックアップしたのは職種を幅広く取り扱う総合型転職サイトです。
新しいキャリア形成の手段として利用価値があるのか、ぜひチェックしてください。
リクルートエージェント
(出典:リクルートエージェント公式HP)
「リクルートエージェント」は公開求人+非公開求人で30万件以上と、業界トップの求人数を誇る転職サイトです。
「職種未経験から応募できる求人情報も8万件近く保有」「扱う業界は15種類以上」という求人の幅広さも特徴。
看護師から新たなキャリアを重ねていきたい方でも安心して利用できます。
年収交渉にも強みを持つため、看護師の経験を活かせる環境への転職なら年収アップも目指せるでしょう。
https://www.r-agent.com/
doda
(出典:doda公式HP)
「doda」は、求人広告サイトと人材紹介会社の両者の側面を持ち合わせているのが特徴。
求人広告サイトの機能には企業から直接オファーが届く独自のスカウトサービスも備わっているため、転職サポートを受けつつ自分でも転職活動を行うことができます。
さらに、定期開催している転職フェアでは多くの企業の採用担当者と直接話すことも可能。
これまで看護師としてのキャリアしか積んでこなかった方でも、安心して職場選びができるでしょう。
https://doda.jp/
パソナキャリア
(出典:パソナキャリア公式HP)
「パソナキャリア」は女性活躍推進コンサルティングチームといった、女性の就職支援に特化したサポートが備わる転職サイトです。
女性が働きやすい職場の求人を多数保有していたり、女性の管理職割合・産休・育休からの復帰率の調査など積極的に行ないます。
またこれまでに利用してきた方の70%近くが年収アップに成功しているなど、実績もバッチリ。
「看護師から年収アップを目指したい」といった転職目標を持つ方にもおすすめです。
https://www.pasonacareer.jp/
「看護師転職に失敗」に関するQ&A
看護師の転職に関して多い疑問をQ&A形式で紹介します。
気になることは転職活動前に解決しておきましょう。
看護師紹介会社でトラブルは起こる?
転職活動を行う上で非常に心強い転職サイト(人材紹介会社)ですが、場合によっては以下のようなトラブルもあります。
- 担当者からの連絡の頻度が多く鬱陶しく感じる
- コンサルタントとの相性が悪く転職活動が進まない
- 強引に転職活動を進めてくる
- 明らかに自分の希望条件と異なる求人を紹介される
- 深夜に連絡してくるなど常識範囲外のことをしてくる
以上のように、担当コンサルタントの質が悪いとトラブルに発展しやすいです。
しかし転職サービスでは、担当者変更で対応ができることがほとんど。
少しでも不安を感じたら公式サイト記載の連絡先などから担当変更したい旨を申し出ましょう。
病院側が採用したくない看護師の特徴は?
転職活動における内定獲得率を上げるためには、採用したくないと思われる看護師の特徴についても理解しておくことが大切です。
- 転職理由が明確でない・何らかの矛盾がある
- 経歴に短期離職が多すぎる
- 看護師としての経験が浅い
- 謎の空白期間が長くある
- 懲戒解雇や何かしらの前科等がある
これらの項目に当てはまっている場合は、採用側が納得できる理由を説明できるようにしておきましょう。
看護師転職にコロナは影響している?
新型コロナウイルスによる看護師の転職市場への影響は、施設によって差があるようです。
コロナの感染患者を受け入れているような病院では、それに伴う治療や院内の感染予防対策にかなりのコストを割いています。
これにより人員不足に陥っている状態ではあるものの、新規スタッフの採用活動にまで手が回っていないという施設が多いです。
反対に中小規模クリニック・美容クリニック・保育園などといったコロナウィルスの患者さんと関係ない施設では、採用活動にそれほど変化はありません。
看護師転職サイトは使わない方がいいと聞くけど?
看護師向け転職サイトを使用しないほうがいいと言われる理由は以下の通りです。
- 自分の希望に合っていない求人を紹介される可能性がある
- 質の悪いコンサルタントに当たる可能性がある
- 事前に聞いていた条件と実際の条件・環境が異なる可能性がある
上記にある項目は担当コンサルタントの質が悪い場合に引き起こされることがほとんど。
該当してしまった場合は、担当者を変更してほしい旨を申し出ることで対策可能でしょう。
また、効率的に自分と相性がいいコンサルタントを見つけたいなら、複数の転職サイトと併用がおすすめ。
転職サイトのシステム自体は転職活動において活用すべきものばかりなので、担当コンサルタントの質の悪さだけで利用を避けてしまうのはもったいないでしょう。
原因と解決策を押さえて看護師の転職活動を成功させよう!
看護師の転職活動を成功に導くためには、考えられるリスクとその対応策をしっかり押さえておくことが大切。
転職サイトは転職活動に導くための手段として有効です。
看護師としてキャリアを築いていく方・キャリアチェンジをする方どちらにとっても強い味方となるでしょう。
自分のキャリアプランと照らし合わせながら最適な転職活動を行い、転職成功をつかんでください。
【当記事の執筆・運営者】
当メディアは、求人広告代理業・人材関連サービスを展開する株式会社hitocolorが執筆・運営しています。
株式会社hitocolorは、厚生労働省【有料職業紹介事業許可】【労働者派遣事業許可】取得企業です。
転職・人材分野の豊富な実績と知識を持つ弊社が、転職を考える皆様に有益で正確な情報をお届けしてまいります。
運営会社 | 株式会社hitocolor |
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設立 | 2016年4月12日 |
代表取締役 | 鈴木けんすけ |
本社所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋2-39-8 鈴丸ビル7階 |
支社所在地 | 高知支社 〒781-5232 高知県香南市野市町西野2217-1 |
資本金 | 10,000,000円 |
事業内容 | 求人広告代理店事業 有料職業紹介事業 自社メディア・コンテンツ運営 |
許認可番号 | 【有料職業紹介事業許可番号】13-ユ-310482 【労働者派遣事業許可番号】派 13-314487 【プライバシーマーク登録番号】第21004576(01)号 |
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