フリーターとして働いていると、正社員として働いていないことに不安や焦りを感じるもの。
しかしいざ転職しようと決めても「キャリアや経歴に自信が持てない」という方もいるでしょう。
そんな方に向けて本記事では、「就職を成功させる方法」「おすすめの職業」などフリーターから正社員就職に役立つ情報を徹底紹介します。
【当記事の執筆・運営者】
当メディアは、求人広告代理業・人材関連サービスを展開する株式会社hitocolorが執筆・運営しています。
株式会社hitocolorは、厚生労働省【有料職業紹介事業許可】【労働者派遣事業許可】取得企業です。
転職・人材分野の豊富な実績と知識を持つ弊社が、転職を考える皆様に有益で正確な情報をお届けしてまいります。
【この記事の監修者】
株式会社hitocolor
代表取締役社長 鈴木けんすけ
2016年9月、株式会社hitocolorに参画。2020年4月より、代表取締役社長に就任。
「働くことにワクワクする社会」を追求し、
求人広告代理店事業・有料職業紹介事業の展開、転職サイト・自社オウンドメディア運営など、人材に関わるさまざまなサービスを提供している。
1980年(昭和55年) 神奈川県出身
2000年4月 株式会社アールケイエンタープライズに入社
2006年2月 個人事業主としてBtoC事業運営
2012年3月 KDDI株式会社に入社
2016年9月 株式会社hitocolorに参画
2017年6月 同、執行役員に就任
2018年4月 同、取締役に就任
2019年4月 同、常務取締役に就任
2020年4月より、当企業代表取締役社長に就任。
【会社HP】
株式会社hitocolor
フリータの就活は厳しい?フリーターの就職率は?
一般的に難しい・厳しいというイメージがあるフリーターからの就職ですが、フリーターから正社員に就職することは可能です。
以下にて、フリーター期間別にわけて「フリーターから正社員になれた割合」をまとめました。
フリーター期間(20歳〜29歳) | 男性 | 女性 |
6ヶ月未満 | 72.5% | 56.5% |
7か月から1年 | 61.7% | 55.1% |
1年から2年 | 60.0% | 42.9% |
2年から3年 | 62.1% | 54.1% |
3年以上 | 57.0% | 38.3% |
(引用:労働政策研究報告書|独立行政法人労働政策研究・研修機構)
この数字は大学新卒者の就職率96%・第二新卒の転職成功率70%と比べてみると、それほど低い値ではないでしょう。
しかし特に女性の場合は、フリーターとしての勤務期間が長ければ長いほど内定率の降下が顕著です。
内定率を上げるには、できるだけ若いうちに就職活動を始めて職探しをすることがポイントとなっています。
【フリーターから正社員】就職しやすいおすすめの職業・業界
ここからはフリーターからの就職におすすめな職種・業界を紹介します。
自分に合う業界選びに迷われている方は、是非参考にしてください。
営業(メーカー・不動産)
会社の売り上げを作るために必要不可欠な営業職は「人員不足な業界・企業が多い」「特別な資格や経歴が不要」なため、フリーターからでも就職しやすい職種の1つです。
特にメーカー企業での個人営業や不動産企業での賃貸仲介職は挑戦しやすいでしょう。
フリーターから営業職に就く主なメリットは、ビジネスマナーを満遍なく習得できる点やスキルや社歴に関係なく高収入が狙える点が挙げられます。
営業職の平均年収は480万~560万円程で、月給で見ると約30万です。
一般事務
一般事務職は、デスクワークに興味があるフリーターの方におすすめの職種の一つ。
しかし求人の数が減少化の影響や人気の高い職種であるため、これまでアルバイトやパートで事務職経験がある方に向いていると言えます。
一般事務のメリットは休日出勤や残業が比較的少ない傾向にあるため、ワークライフバランスを保ちやすいという点。
副業がしたい方やプライベートを充実させたいフリーターの方は働きやすい職業でしょう。
一般事務職の平均年収は302万円程となっており、月給にすると約20万円前後です。
接客・サービス
接客・サービス業は社員採用よりアルバイト採用の方が多い企業も目立ち、フリーターとしての経験を大いに活かせるおすすめの職業です。
また社員登用制度が充実しているところも多く、フリーターから入社して正社員を目指すこともできます。
接客・サービス業は主に来客やゲストへのサービスや応対を担当しますが、場合によっては在庫管理などの裏方業務を兼任することも。
接客・サービス業の平均年収は約368万円前後ですが、どうしてもゲストの滞在時間に左右される職業のため金額は働く場所によって大きく変化します。
IT(インフラエンジニア・プログラマ-)
インフラエンジニア・プログラマ-などのIT職は就職が難しそうに思われますが、近年需要が伸びてきている影響で人手不足のため挑戦できる門を広くとっている企業が豊富です。
【インフラエンジニア】とはITインフラの設計~運用まで一貫して行う職業のことで、【プログラマー】はWEBシステム・アプリ開発におけるプログラミングを行う職業を指します。
特に決まった作業をマニュアル通りこなすことが多いインフラエンジニアは、IT経験のないフリータの方でも取り組みやすいでしょう。
一般的な平均年収はおよそ480万円ですが、働きながらスキルアップしたり経験を積むことでより高い年収を狙うこともできます。
運送(ドライバー)
依頼を受けた指定の荷物を荷揚げ場所から荷卸し場所まで配送するドライバー職も、フリーターからの就職におすすめな職種の1つです。
企業によっては「普通自動車第一種運転免許」以外にも「中型・大型自動車第一種運転免許」が必須となる場合があります。
多少体力と運転スキルが必要ですが免許さえあれば挑戦しやすく、黙々と作業をすることが好きなフリーターの方には特におすすめです。
運送業の平均年収はおよそ300万円〜450万円程度です。
介護・福祉
重要が高く深刻な人員不足に悩まされている介護・福祉業界は、フリーターからでも正社員就職しやすい職業の一つ。
実際に業界未経験者といった方も多く活躍しています。
介護・福祉職の多くは資格取得のための援助制度を採用しており、フリーター出身の方でも働きながらスキルアップを目指せるのがメリットです。
介護職の主な平均年収は378万円となっていますが、資格の有無や役職によって収入相場はかなり変化するので注意してください。
建物管理(ビルメンテナンス・警備員)
未経験・無資格でも始められるビルメンテナンスや警備員も、フリーター出身者が多くいる正社員就職におすすめの仕事です。
ビルメンテナンスは主に点検・メンテナンス・修繕・清掃などを業務としており、警備員は建物の利用を安全・快適に保つために館内の巡回や管理・緊急時の対応などを行います。
どちらの仕事も建物の管理・保全を行いますが、一般的にビルメンテナンスは技術面・警備員は対人面での仕事がメインです。
平均年収はビルメンテナンスが360万円・警備員が327万円。
スキルアップや年収アップを目指せる資格もあるので、業界未経験でも安定的にキャリアを築くことが可能です。
飲食
大手飲食チェーンなどは職歴問わず未経験者まで幅広く人材を募集しているので、フリーター経験を活かして就職できるおすすめの仕事です。
資格やスキルなどよりも、人柄・ポテンシャルが重視されるのも採用されやすい理由の一つ。
飲食といっても業務内容は多岐に渡りますが、正社員としてキャリアアップしていけば接客だけでなく新しいメニューの企画や考案に携わることもできます。
飲食関係に努める方の平均年収は約345万円ですが、企業の規模・待遇によって差が大きいので目安程度にしてください。
清掃
清掃のプロフェッショナルとして仕事をする清掃員の仕事も、フリーター出身の方が挑戦しやすい職業の1つです。
- ゴミ収集を行う清掃業務員
- 建物内の清掃を行うビル清掃員
- 自殺や孤独死などで亡くなった住宅や建物の清掃を行う特殊清掃員
- 住宅の清掃を委託されるハウスクリーニング
職場の年齢幅が広いのが特徴で精神力・体力がある程度求められますが、1人で黙々と作業したい方や掃除をするのが好きな人に特におすすめです。
清掃員の平均年収は344万円程度ですが、前述のとおり仕事の種類や企業によって異なります。
製造・工場
製造業や工場勤務もフリーター勤務から正社員就職を目指す際におすすめです。
来客対応や人との臨機応変なコミュニケーションよりも、マニュアルに沿った正確な作業を求められるため未経験者でも安心でしょう。
主な仕事内容は、製造・ピッキング・検品・梱包などの作業が挙げられ、ルーティーンワークが苦にならないフリーターの方には特にぴったり。
工場勤務の場合の平均年収は約300万円です。
ケース別で決めるフリーターにおすすめの仕事
ここからはフリーターのタイプ別・ケース別で、おすすめの仕事を紹介します。
自身に当てはまる項目は、ぜひ参考にしてください。
未経験から始めやすい
未経験から始めやすい職種に焦点を置いているのであれば、以下の職種を参考にしてください。
- 営業職
- 販売職
- コールセンター・オペレーター職
- 介護職
- 清掃業
- 製造業
これらの職種は他の職種に比べて業界未経験者でも積極的に採用されます。
また特別なスキルや経歴が必要ない場合も多いので、気軽に挑戦しやすい職種の代表例です。
高卒がハンデにならない
高卒のフリーター出身でも就職しやすい職種には、以下の職種が当てはまります。
- 不動産業
- 飲食業
- 介護職
- IT関係職
- 配送・運送関係職
これらの職種は学歴に対するハードルが低く、高卒の方や大学中退の方でもキャリアアップがしやすいです。
また入社後の実務経験や資格取得などで年収アップ・スキルアップを目指すことができるので、学歴へのコンプレックスがある方も安心してください。
女性に向いている
フリーターの女性におすすめな職種は以下です。
- サービス業
- 事務職
- 営業職
- 保育士
- 美容部員
- 介護職
上記は女性フリーターを多く採用している傾向があり、また女性の求職者から高い人気を誇ります。
保育士は資格が必要な職種というイメージがありますが、施設によっては無資格・未経験でも挑戦できるので働きながら資格取得が可能です。
高収入を目指せる
できるだけ高収入な職種に就きたいフリーターの方には、以下の職種がおすすめです。
- 営業職
- 不動産業
- IT関連職
これらの職種は基本給にプラスして個人の成果や実績によってインセンティブなどが発生しやすいため、高収入へと繋がりやすいです。
IT関連職は資格の取得が収入アップに直結していることが多いため、就職後は資格取得を目指すのをおすすめします。
とにかく早く就職したい
できるだけ早く就職したいフリーターの方には、以下の職種をおすすめします。
- 営業職
- 介護職
- 接客・サービス職
上記の職種は「慢性的に人員不足」「未経験歓迎の求人情報が豊富」という特徴があるため、経歴やスキルに自信がないフリーターの方でも比較的早く就職できるでしょう。
資格が活かせる
何かしらの資格を保有しているフリーターの方は、以下のような資格に基づいた職種に就くことをおすすめします。
- 保育士
- 介護士
- 行政書士
- 事務職
上記のような職種であれば、フリーター経験があっても保有資格があれば就職しやすいです。
資格を活かして就職することで、「キャリアプランの安定を実現」「基本給にプラスして様々な資格手当がつくことが多い」というメリットがあります。
フリーターの就職に向かない4つの職業
続いてはフリーターから正社員就職に向かない職種を紹介します。
就職活動を効率化するためにも、避けるべき職業を確認しておきましょう。
専門事務職
フリーターからの就職におすすめとしてご紹介した事務職ですが、特定の分野や業界に特化した専門的な知識やスキルが問われる専門事務職はあまりおすすめできません。
具体的には日常会話以上の英語力が求められる英文事務・輸出入取引に伴う事務作業を行う貿易事務・保険商品の専門知識が求められる保険事務など。
これらは専門的なスキルや知識が求められているだけでなく、多くの場合現場での実務経験なども要求されます。
職歴やスキルに自信があるフリーターの方以外は避けるのが無難でしょう。
クリエイティブ職(イラストレーター・デザイナー等)
広い経験と知識を活かす必要のあるクリエイティブ職も、フリーター向きとは言い難いです。
オリジナリティあふれる商品を提供しなければならないイラストレーターやデザイナーなどは、特にスキルや実績が重視されます。
ほとんどの求人募集ではある程度実務や経験を積んだ方を対象としていることが多いので、フリーターからの就職はできないというのが実情です。
企画職
企画職も現場での実務経験や幅広い知見が求められるので、業種未経験でのフリーターからの就職には不向きと言えるでしょう。
企画職は商品やサービスの企画・開発を行う職種で、主に商品企画・開発・宣伝・広報・PR・Webマーケターなどがこれに当たります。
こちらもクリエイティブ職同様前職での実績や経歴を積んだ人が求人対象となっているため、企画職を目指したいのであれば営業など他の職種からキャリアアップをして目指すのがおすすめです。
理系職種(研究開発やアクチュアリーなど)
理系職種特に研究開発やアクチュアリーなども、フリーターからの就職には不向きでしょう。
理系職種は基本的に学歴や資格が重視されるため、フリーターの方にはあまりおすすめできません。
また企業によっては新卒採用にしか対応していないところもあるので、そもそも中途採用からの就職・転職が難しいとも言われています。
フリーターが正社員就職するメリット
フリーターをやめて正社員として企業に就職するメリットは以下です。
- 無期雇用で安定性が保たれる
- 急な病欠や欠勤でも固定給がもらえる
- 福利厚生が充実している
正社員はフリーターよりも生活やキャリアが安定できるという特徴があります。
これらは自身の病気や怪我などによる欠勤だけでなく、新型コロナのような社会情勢の急な変化においても言えることです。
また社会保険の加入や休暇制度なども正社員の方が充実しており、ライフプランの変化に合わせた柔軟な働き方がしやすくなるメリットがあります。
フリーターの就活を成功させる4つのコツ
難しそうに見えるフリーターからの就職ですが、以下の成功につながる4つのポイントを把握しておけば就職活動も有利に向かうでしょう。
就職活動を本格化させる前にポイントを確認しておきましょう。
自己分析を済ませる
自己分析の結果によって自分にどんな仕事や環境が合っているのかキャリアプランを練るのは、就職活動をしていく上で必要不可欠です。
自己分析がしっかりできていないと、せっかく就職活動を始めてもうまくいきません。
自分の将来が見えずに不安があるという方こそまずは自己分析をしっかりするという点に重きを置いてみるのがおすすめです。
自己分析することで何が分かるのか
自己分析を行うことで、以下の自分自身の情報を把握できます。
- 自分自身の長所・短所
- 将来像が明確になる
- 自分が仕事に何を求めているかがわかる
- 就職活動の軸が発見できる
- キャリアプランが組みやすくなる
自己分析の方法・手段
自己分析には方法や手順がそれぞれあり、最終的には自分のやりやすい方法を見つけるのが重要です。
以下では自分の過去から現在の経験をまとめる自己分析方法、”自分史”をクローズアップします。
- 子供時代から遡り印象的だった出来事や経験を思い出す
- 時系列順に整理してそれらの経験を1つずつ洗い出す
- 背景→取り組み→結果という順に経験談を箇条書きにする
- 自分の行動や結果が何故起こったのかについて考える
- 深掘りした自分の性格や考え方から就活の面でも活用できる強み・弱みを見つける
- それらを志望動機やキャリアプランの構成にも応用する
印象的だった経験や出来事から自分の行動とそれに伴う結果について、とにかく深掘りしましょう。
「何故こう行動したのか?」「何故こういう結果が生まれたのか?」考えを深めていくことで、自分が何に重きを置いて何を求めているのかが徐々に見えてきます。
フリーターだった理由を明確にする
選考時には必ずと言ってほど「何故フリーターをしていたのか?」という質問を投げられるため、フリーターの道を選んだ明確な理由を話せるように準備しておきましょう。
明確にすることで採用側へ、漠然とした不安感やマイナスな感情を抱かせないようにすることができます。
以下はフリーターとなった理由を採用側へ伝えるときのアピール例です。
- 「学生時代の就活に失敗した」→学生時代は就活自体が目的になってしまい失敗したがフリーター経験を通して自分の本当にやりたい仕事が見つかったことをアピール
- 「そもそも学生時代に就活をしていなかった」→夢・目標を叶えるために就活をせずにいたが、現実的なキャリアを築くことの大切さを実感したことをアピール
- 「一度正社員就職した後にフリーターになった」→就活時の企業研究や自己分析が足りず自分に合わない企業に入社してしまったが、今回は自分の強みをしっかり理解していることをアピール
上記の通りフリーターになった理由について考えるのと同時に、「正社員として就職しようと考えたきっかけや理由」についても整理しておくと良いでしょう。
具体的かつ説得力のある理由は、ポジティブな印象を与えることへ繋がります。
アルバイト経験を体験談としてまとめる
たとえフリーターでも目的意識を持って業務にあたっていたことを証明する為、アルバイト経験を体験談としてまとめておくのもおすすめです。
「どんなところに注意しながら日々の業務をこなしていたのか」「仕事を通して学べた経験や知識には何があるのか」など整理しておくことで、フリーター経験は正社員就職に活用できます。
具体的な項目を意識してまとめておくことで、より説得力のある面接時の受け答えができるでしょう。
フリーターでも使える転職サービスを探しておく
フリーターでも活用できる転職サービスを事前にチェックしておくことも重要なポイントです。
- 【転職サイト】求人検索~内定獲得まで自分一人で行う
- 【転職エージェント】求人検索~内定獲得まで担当者が支援してくれる
転職サイト・転職エージェントともに様々な種類・ターゲットのサービスが展開されており、フリーター向けの支援を専門的に行うサービスも多数あります。
またフリーターに特化した転職支援サービスであれば、フリーターから挑戦しやすい求人情報・就活のポイント・耳寄り情報などをゲットしやすいです。
フリーターが就職する方法|かんたん4STEP
フリーターから正社員就職する際におすすめの方法、「転職エージェント」を利用した際のSTEPを紹介します。
- 就活・転職サイト2〜3社に登録
- コンサルタントと面談(履歴書添削・求人紹介)
- 書類選考〜面接
- 内定〜入社・アフターフォロー
効率よく就職活動するためにも、ぜひ参考にしてください。
①就活・転職サイト2~3社に登録
就職活動をすることになったら、まずは気になる転職エージェント2〜3社に登録してみましょう。
複数社のサービスに登録するメリットは、転職市場情報と求人数を最大限確保できる点です。
登録数が多すぎると情報過多で整理が難しくなるのため、多くても5社程度に留めておきましょう。
またサービス登録時に使用するメールアドレスは、GmailやYahoo!メールなどパソコンでも使用できるフリーメールを就職用に用意するのがおすすめ。
それだけで採用・不採用が決まるわけではないですが、プライベート感の強い趣味やニックネームなどが入り込んでいるアドレスは避けるのが無難です。
②コンサルタントと面談(履歴書添削・求人紹介)
登録完了後にメールや電話で面談日時を設定する連絡が来たのち、専任コンサルタントと面談を行います。
- お互いの自己紹介
- これまでのキャリアの棚卸し
- キャリアプランの確認・共有
- 希望条件の確認・共有
- 求人紹介
コンサルタントは求職者の要望やスキルと照らし合わせながら求人を紹介してくれるので、登録時や面談時には希望条件を自分の中で整理しておくと良いでしょう。
現在の情勢の影響で、対面面談のほか電話やメールなどのオンライン面談も主流になってきいます。
相性が悪い時は「担当変更」を希望できる
専任のコンサルタントはサービス登録時にエージェント側で自動に設定されますが、相性が悪い・コンサルタントの質に疑問を感じるといった場合は担当者変更を申請することが可能です。
基本的には公式HPの問い合わせフォームなどから簡単に申請を出すことができます。
変更したい旨とその理由を簡潔に添えて、エージェント側に伝えるだけでOKです。
③書類選考~面接
書類選考の際には提出する履歴書・職務経歴書の添削を行ってもらえます。
これまで就職活動の経験がなく書類の書き方やポイントが分からないという方でも、コンサルタントからコツを教えてもらいながら用意することができるのが嬉しいポイントです。
面接前には専任コンサルタントによる面接対策が実施され、転職エージェントによっては質問シートの作成や模擬面接など具体的対策を取ってくれるところも。
コンサルタントは企業ごとの特徴や企業の内部情報などと絡めた選考対策がとれるため、有利に就職活動が進められるでしょう。
④内定~入社・アフターフォロー
内定獲得後は、入社日の設定・給与や雇用面での待遇交渉など面倒な工程を専任コンサルタントが代行。
入社後も順調なキャリア形成のために丁寧なアフターフォロー体制を整えている転職エージェントも存在します。
フリーターの場合は人生で初めて就職活動をするという方も多いので、万全なサポート体制が長期的に整えられていることは安心して就活が行えるポイントの1つでしょう。
【重要】年齢で変わるフリーターの就活方針
フリーターの就活方針は年齢層によってそれぞれ異なるため、以下3つの年齢層別におすすめの就活方法を紹介します。
ご自身の年齢にあてはまる項目を参考にしてみてください。
20代前半(19歳~24歳)
20代前半であれば、応募できる求人数が一番多いという利点があります。
できるだけたくさんの求人に触れて、自分のキャリアプランや理想にあった職場を探すよう心がけましょう。
また19歳〜24歳までは一般的に既卒や第二新卒と呼ばれる枠に分類され、キャリアやスキルよりも人柄やポテンシャルの面を重視されることが多いです。
選考ではキャリアプランや今後習得していきたいスキル・目標などを明確にしておくことで、採用側からの好感をゲットできるでしょう。
どんな業界・職種にも挑戦しやすい年代ではありますが、働きながら資格取得が目指せる職種は今後のキャリア形成がしやすいためおすすめです。
20代後半~30代前半(25歳~34歳)
20代前半と比べて市場に出回る求人数が下がる20代後半〜30代前半は、今後のキャリアプラン形成とミスマッチが起こらないことに最も焦点を当てて就職先を探すことが重要です。
転職エージェントなどを有効的に活用して転職のプロからのアドバイスを聞きながら、自分だけの強みや個性などを見直してみるといいでしょう。
20代前半のライバルと差をつけるためにも、希望職種で役立つ資格勉強をしておくのもおすすめです。
アルバイトを通して培ったスキルがあれば、それを活かせる職種・業界を視野に入れておくと就職しやすいでしょう。
30代後半以上(35歳以上・40代・50代)
30代後半以降は求人数も減ってしまい、フリーターからの就職活動は非常に厳しくなってきます。
正社員での勤務を検討しているのなら、できる限り早く就職活動をスタートすることが先決です。
なるべく早く就職先を決めるためにも、求人数が多い転職エージェント2~3社へ登録+転職サイトを並行して活用するのがおすすめ。
正社員としての勤務を希望するのなら人員不足が懸念されている業界を選んだり、キャリア形成に役立つ資格やスキルを習得しておくことも就職成功のキーとなってくるでしょう。
選考では長期的にフリーターとして働くことで得られたスキルや知識など、メリット面をポジティブにアピールすることを意識してください。
フリーター向けおすすめの転職サイト・エージェント5選
以下ではフリーター向けのおすすめ転職サービス5つを紹介します。
どれもフリーターや未経験者の就職に力を入れている転職支援サービスなので、ぜひ詳細をチェックしてください。
就職shop
(出典:就職shop公式HP)
「就職shop」は大手人材会社リクルートが運営する転職エージェント。
未経験者や若手育成に力を入れている企業求人を多く掲載しており、フリーター就職の心強い味方です。
利用者の90%以上が20代ということからも若年層に高く支持されていることがわかります。
書類選考なしで面接に進めるため、経歴に自信がないフリーターの方でも対面で採用側へアピールすることが可能です。
https://www.ss-shop.jp/
ハタラクティブ
(出典:ハタラクティブ公式HP)
「ハタラクティブ」は、フリーターから大企業への就職を成功させたい方におすすめの転職エージェントです。
実際内定獲得者のうち80%以上が、社員数1,000名を超える企業への就職に成功しています。
また20代利用者率が約93%と20代から支持も厚いので、「周りが使ってきた実力確かな転職エージェントを利用したい」という方にもおすすめ。
応募する求人に合わせて面接対策を練ってもらえるなど、丁寧な選考サポートも魅力です。
https://hataractive.jp/
DYM就職
(出典:DYM就職公式HP)
「DYM就職」は未経験やフリーター出身からでも最大限活躍できるよう、研修制度の充実した求人を多数保有しているのが特徴の転職エージェントです。
就職経験がないフリーターの方に寄り添った丁寧かつ綿密なサポート体制により、面談満足度にも定評があります。
自分の強みが分からない方や今後のキャリア形成を丁寧に考えたい方は、特に利用が必須と言える転職エージェントです。
https://www.dshu.jp/
第二新卒エージェントneo
(出典:第二新卒エージェントneo公式HP)
「第二新卒エージェントneo」は、転職成功者数15,000名以上を誇る実績ある転職エージェントです。
「社会保険が無い・離職率が高い・若手を育てる環境がない」といった求人はなく、フリーターや業界未経験の入社体制が整った企業のみに厳選されているのも魅力の一つ。
入社が決まった後のアフターフォロー体制にも力を入れているため、初めての就職活動で不安を抱える方などには特におすすめです。
https://www.daini-agent.jp/
UZUZ
(出典:UZUZ公式HP)
「UZUZ」は近年メディア広告を通して注目度が高まっている転職エージェント。
利用者の入社半年後の定着率が98.6%という圧倒的マッチ度の高さを誇る、綿密な就職支援が魅力です。
UZUZのコンサルタントの中には既卒・第二新卒として転職活動した経験がある人もいるので、求職者の不安やコンプレックスに共感してもらえるのも嬉しいポイント。
IT系の企業に強いパイプを持っているので、エンジニアなどを目指しているフリーターの方に特におすすめです。
https://uzuz.jp/
転職エージェントを使いこなす5つのポイント
転職エージェントを上手に使いこなすためのポイントについて解説します。
知っておくことで転職・就職を効率的に目指せるので、ぜひ参考にしてください。
転職エージェントは複数社を併用
転職エージェントを利用しながら就職活動をする際は、複数社のサービスに登録して併用しましょう。
出会える求人数を相対的にアップさせる目的もありますが、自分にあったエージェントを見極める方法でもあります。
特にフリーターの方は求人数が限られてくるため、自分の理想求人を保有している転職エージェントを見極めることが大切。
希望する職種や業界が決まっていている方はフリーター向け転職エージェントの他に、その業界特化した転職エージェントの利用もおすすめです。
こまめに連絡を取ってアピール
転職エージェントの専任コンサルタントとは、できるだけこまめに連絡を取り合うように意識しましょう。
コンサルタントは相手の連絡頻度を求職者の就業意欲やモチベーションの判断材料として、成果が生まれやすい求職者を優先的にサポートする傾向があります。
周りより優先的に求人を紹介してもらいやすくなるなど、フリーターにとって大きいメリットがあるのでぜひ活用してください。
担当者からの連絡にはできるだけレスポンスを早くして、週に2〜3回を目安に連絡を取るようにしましょう。
就職希望時期は「いい求人があればすぐ」を希望
就職希望時期を聞かれた際は、「いい求人があればすぐにでも就職したい」という旨を伝えておくのがベストです。
すぐにでも就職する意思があることを提示することで、「この求職者は結果に繋がりやすい」と判断され求人紹介などのサポートが優先されやすくなります。
現在アルバイトを続けている場合は就業規則によりすぐに退職できないという可能性もあるので、自分の勤め先がどのようになっているのか事前に確認しておきましょう。
口コミサイトで企業の評判を確認
応募したい求人の候補が見つかったら、口コミサイトで企業についての評判や内部情報を確認しておきましょう。
実際の社内の雰囲気・社風などについてもより信憑性のある具体的な情報をゲットしておくことが、入社後のミスマッチを防ぐことに繋がります。
できるだけ選考に進む前に評判チェックをしておくのがおすすめです。
不安な点や疑問点を見つけた際は、担当コンサルタントに確認してみるのも良いでしょう。
何社併用しても1つの求人につき応募は1回
どんなに魅力的な企業の求人を見つけたとしても、1つの企業に何社もの転職エージェントから重複応募するのはNGです。
すでに応募済みの求人に再度応募してしまうと、企業側から「応募管理が雑=仕事力に信頼ができない」と判断されかねません。
また企業側から転職エージェントへ重複応募の旨を申告されると、最悪の場合転職支援を懸念され求人紹介がされなくなる可能性もあります。
重複応募を未然に防ぐ為にコンサルタントに他社のエージェントも併用していることを申告して、選考状況の共有を心がけておきましょう。
フリーターと就職に関するQ&A
ここからはフリーターからの就職に関して多い不安や疑問について、Q&A形式で紹介します。
気になる項目はぜひ参考にしてください。
フリーターでも大手企業へ就職できますか?
フリーターから大手企業への就職をすることは、簡単ではないものの不可能ではありません。
ただし大手企業の多くは学歴や経歴をある重視する傾向が強いのが事実です。
フリーターから大手企業への就職をしたいのであれば、おすすめは実力やスキル次第でキャリアアップできるIT系の企業。
また会社の規模感=優良企業というわけではないので、企業のネームバリューに囚われず自分に合った会社を探してみるよう心がけることをおすすめします。
誰でも採用する会社や簡単に就職できる会社はありますか?
人材不足が叫ばれているような業界は、求職者のバッググランドを問わず歓迎してくれる企業が豊富です。
ただし就職活動・転職活動のゴールは就職先を見つけることではなく、就職先で長くキャリアを発展させること。
いくら簡単に入れるからといって自分に合わない企業を選んでしまうと、すぐに退職してしまうなんて無意味な結果にもなりかねません。
退職を繰り返すとそのうちどこの企業にも就職できなくなってしまうので、自分のキャリア設計の観点から熟考するようにしましょう。
ハローワークはフリーターから正社員を目指すなら利用した方がいい?
フリーターからの就職を目指す際にはハローワークの利用はあまりおすすめできません。
ハローワークの相談員は求職者と企業を結びつけることにおいては役立つものの、就職相談や就活に関するアドバイスなどに関してはあまり高い効果は望めないでしょう。
またハローワークは国が運営しているサービスで掲載料が無料のため、ブラック企業が紛れ込んでいることもしばしば。
その点転職エージェントであれば就活におけるサポート力はもちろん、求職者が入社することで報酬が発生する仕組みのため魅力的な優良求人が豊富です。
仮にハローワークを利用する場合でも、転職エージェントと併用することをおすすめします。
フリーターにおすすめの資格は?
「受験資格なし」で取得できるフリーターの方におすすめの資格を、未経験から就職できる職種別に紹介します。
職種 | おすすめ資格 |
営業職 |
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一般事務職 |
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運送(ドライバー職) |
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介護・福祉 |
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ビルメンテナンス職 |
|
警備職 |
|
※表は横にスクロールできます。
上記は勉強次第で取得できる資格なので、少しでも正社員就職を有利にしたいフリーターの方は参考にしてください。
しかし資格取得に時間をかけすぎて就職活動が伸びてしまうと、自分の売り手時期を逃しかねないので資格勉強期間には注意しましょう。
正社員になりたいフリーターは職種・業界選びに注力すべし
フリーターからの就職の難易度は、業界・職種選びによって大きく変化します。
一概にフリーターだから正社員のなるのが難しいということはなく、選び方によっては経歴・スキルがなくても優良企業へ就職することが可能です。
疑問点や不安点がある方は、就職・転職支援のプロフェッショナルである転職エージェントを利用してみるのも方法の1つ。
様々な視点から物事を捉えて効率的な就職活動が叶います。
【フリーターの定義】
厳密ではないですがフリーターとは一般的に、15歳~34歳のアルバイト・パートの雇用形態で勤務している者のことを指します。