転職を決めるときには人それぞれ何かしらのきっかけや理由があります。
「新しいことにチャレンジしたい」「さらなるキャリアアップを図りたい」といったポジティブな理由からネガティブなものまで実に様々です。
今回は転職をしようと考えるに至ったきっかけと、不安の伴う転職活動を成功に導くために事前に押さえておきたいポイントについてご紹介していきます。
世間の転職事情を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【当記事の執筆・運営者】
当メディアは、求人広告代理業・人材関連サービスを展開する株式会社hitocolorが執筆・運営しています。
株式会社hitocolorは、厚生労働省【有料職業紹介事業許可】【労働者派遣事業許可】取得企業です。
転職・人材分野の豊富な実績と知識を持つ弊社が、転職を考える皆様に有益で正確な情報をお届けしてまいります。
【この記事の監修者】
株式会社hitocolor
代表取締役社長 鈴木けんすけ
2016年9月、株式会社hitocolorに参画。2020年4月より、代表取締役社長に就任。
「働くことにワクワクする社会」を追求し、
求人広告代理店事業・有料職業紹介事業の展開、転職サイト・自社オウンドメディア運営など、人材に関わるさまざまなサービスを提供している。
1980年(昭和55年) 神奈川県出身
2000年4月 株式会社アールケイエンタープライズに入社
2006年2月 個人事業主としてBtoC事業運営
2012年3月 KDDI株式会社に入社
2016年9月 株式会社hitocolorに参画
2017年6月 同、執行役員に就任
2018年4月 同、取締役に就任
2019年4月 同、常務取締役に就任
2020年4月より、当企業代表取締役社長に就任。
【会社HP】
株式会社hitocolor
転職をしようと考えるきっかけ・理由ランキング10選
以下では世代や職種問わず総合的な転職のきっかけとなった理由を、1位〜10位までのランキングで紹介します。
- 第1位:やりがいを感じない・達成感がない
- 第2位:人間関係での悩み・ストレス
- 第3位:給与の低さ
- 第4位:労働環境への不満
- 第5位:社風の不一致
- 第6位:人事制度に対する不満
- 第7位:ワークライフバランスが保てない
- 第8位:キャリアアップを図るため
- 第9位:業界・会社の将来性に対する不安感
- 第10位:他にやりたい仕事があるため
転職を考えるきっかけとなっている理由の大半が、ネガティブなものであることが分かります。
人間関係や待遇面・業界の将来性に対する不安感から、思い切って転職を決意するという方が多いです。
以下からは、各理由の詳細を年齢・性別・ケース別に詳しくご紹介していきます。
また転職した方がいいのかどうかの判断基準はこちらで紹介しているので、気になる方は併せて確認してください。
※タップで「転職を考えた方がいいのかの判断基準」の見出しへスクロールします。
【20代】転職を考えるきっかけ・理由4選
まずは若手である20代の転職理由とそのきっかけについて紹介します。
- 人間関係に関する悩みやストレスがあるから
- 仕事内容が思っていたものと違ったから
- 第二新卒での転職は比較的有利と聞いたから
- ライフプランを見直したかったから
人間関係に関する悩みやストレスがあるから
20代での転職理由に最も多いのが、人間関係による悩みやストレスが発端になっている事例です。
20代は新卒で入社する人・転職しても役職につかない立場であることが多いため、会社では先輩や上司の業務補佐のような仕事につく人がほとんど。
しかしここで先輩や上司と良好な関係が築けないと、「業務がしづらくなる」「成果が上げられなくなる」などの業務上のストレスがかなり大きくなります。
人間関係は自分ではどうしようもないこともあるため、転職を決意する20代の人が多いようです。
仕事内容が思っていたものと違っていたから
就職活動時代に思い描いていた業務内容と大きなズレを感じて転職するのも、新入社員である20代によく見られます。
20代は転職チャンスが豊富なため、早めに別の仕事にチャレンジする人が多いようです。
しかし「面接で聞いていた内容や雇用契約内容と明らかに違う」などの理由でない限り、「思い描いていたの違った」は自分のリサーチ不足の可能性があります。
転職の決断した場合、同じ過ちを繰り返さないために企業リサーチを入念に行いましょう。
第二新卒での転職は比較的有利と聞いたから
働いているうちに別の職種に魅力を感じ、どうせ転職をするのなら比較的転職活動に有利な第二新卒のうちにと考える20代の方も少なくないようです。
理想とするキャリアビジョンがしっかり定まっているのであれば、第二新卒として早めのキャリアチェンジを考えるのも賢い選択。
しかしなんとなく転職すると仕事へのモチベーションが得られず再度転職を繰り返すことになりかねないため、キャリアビジョンを描いてから転職をしましょう。
ライフプランを見直したかったから
20代の方の場合結婚や育児のライフプランの変化が起こり、これまでとは違った職場環境や新しい働き方を求める方も多いようです。
そのほかにも親の介護を含む様々な家庭の都合や自身の体調などを加味しながら、若手のうちに自分にとってより続けやすい環境を求めて転職を決意する方も。
また近年は新型コロナウィルスによる社会の変化に伴い、将来のことを考え早めの対策としてリモート勤務ができる会社へ転職を考える方が増えています。
【30代】転職を考えるきっかけ・理由4選
続いて30代の方が転職を決意するに至ったきっかけを見ていきましょう。
今回は次のケースをピックアップしました。
- 人事制度に対する不満があるから
- Uターンを希望したから
- 労働環境の改善をしたかったから
- 会社や業界の将来性に不安を感じたから
待遇に不満があるから
30代では昇格や昇給など待遇面に関する不満から転職を決意する方が多いです。
30代にもなるとこれまでの仕事ぶりが評価されて、新しいポジションに任命されたり役職をもらう機会が増えます。
しかしどれだけ頑張ってもなかなか努力や実力に見合う正当な評価がされないと、仕事に対するモチベーション下がってしまい転職を決意するようです。
Uターンを希望したから
大学入学や就職を機に地方から上京してきた方の場合、少し落ち着いてきたタイミングで地元に帰ってキャリアを継続させたいと考えることも多いようです。
Uターンとは、一度上京した人が再度故郷に戻って就職することを指します。
また東京などの都心部に比べて物価や地価が低いことも、家庭を築いている人が多い30代の方には魅力に感じるようです。
労働環境の改善をしたかったから
社会人としての生活にも慣れひと段落済んだタイミングで、改めて自分の職場の労働環境を見直したいと考える方も。
若い頃は今後のキャリアやライフプランに見通しが立っていなく転職を考える余裕がなかった方が、キャリアやスキルに自信のついた30代で転職を決意するのは珍しくありません。
むしろ今後の人生を再度じっくり見定める良い機会とも言えます。
会社や業界の将来性に不安を感じたから
会社の内部構造を把握できるようになった30代の方に多いのが、会社や業界の将来性に対して不安を抱くようになり転職をするパターン。
万が一経営悪化やマーケットの衰退などによる事業縮小が起きてしまうと、最悪の場合リストラされれかねないため不安になるのもうなずけます。
より長く充実したキャリアを今後築くために、将来性に期待できる新しい環境へ転職を決意するのは賢い選択の1つと言えるでしょう。
【40代】転職を考えるきっかけ・理由4選
40代での転職を決意するのにも20代・30代とはまた異なるきっかけがあります。
- 働き方への価値観の変化から
- 早期退職制度を利用するから
- 労働条件を見直したいから
- 自分や家族の健康を優先したいから
働き方への価値観の変化から
改めて自分の人生と向き直った結果働くことに対する価値観が変わり、転職を決意する40代の方も多いです。
これまでキャリアや経験が築かれている40代では、「会社で働く」という概念ではなく「起業して自分の力を試したい」という考えを持つ方が増えます。
早期退職制度を利用するから
40代特有の転職理由としてあげられるのが、早期退職制度を利用するために転職を決意したというケースです。
早期退職制度とは、「定年退職に満たない社員から退職希望の志願者を募り自己都合退職として退職してもらう制度」のことを指します。
自己都合で退職してもらう代わりに「退職金の割り増し・再就職の支援・特別休暇の付与」などの好待遇が割り当てられているため、この制度を利用する40代以上のミドル層は少なくありません。
基本的には○歳以上や勤続○年以上などの一定制限が設けられているため、利用を希望する場合は適用されるかよくチェックしましょう。
労働条件を見直したいから
40代になって責任あるポジションや役職を任されているにも関わらず、給与や労働条件がその価値に見合っていないと転職を考える方も多いようです。
40代は多くが家族の成長に伴い出費がかさむタイミングでもあるため、給与や報酬額に心許なさを感じると転職を考え始めるのでしょう。
自分や家族の健康を優先したいから
40代にもなると若手時代には感じなかった体力の衰えや不調を感じ始め、身体の状態に見合った転職先を探す人も多いです。
また高齢化となった親を介護するため、休暇や時間管理がしやすい職場へ転職を決意する方もいます。
【女性】転職を決意したきっかけ・理由2選
ここからは女性に多く挙げられる転職を決意したきっかけを、ピックアップして紹介します。
- ライフイベントの発生から
- 女子が働きにくい職場だったから
ライフイベントの発生から
女性の場合結婚・出産・育児などのライフイベントによって、転職を決意する方が多いようです。
結婚・育児に関しては男女共同のライフイベントではあるものの、日本では未だに女性側に強いられる負担の割合が多いのも事実。
結果として福利厚生が充実している・休暇が取りやすいなど、ライフスタイルの変化に対応しやすい職場を求める女性が多くなります。
女性が働きにくい職場だったから
女性にとって働きやすい職場ではなかった場合も、転職を考えるきっかけの一つ。
妊娠・出産に伴う女性支援の制度が整備されていないだけでなく、雇用形態や待遇に男女差がある企業が未だに存在するためです。
昇進・昇格のチャンスが女性であるがゆえに回ってこないと、特にキャリアを形成していきたいと考える女性にとっては大きなマイナスになります。
現在は性別問わずに評価する企業が多いので、女性であることを理由に待遇の制御がされているのであればすぐにでも転職を考えて良いでしょう。
【男性】転職を決意したきっかけ・理由2選
男性ならではの転職理由についても詳しくご紹介していきます。
- 専門的なスキルや技術力を向上させたい
- 自分の市場価値を上げたい
専門的なスキルや技術力を向上させたい
これまでの経験や実績を生かしながらより専門性の高いスキルの取得や技術力の向上を目指し、転職を決意する方が多くいます。
スキルが認められれば、転職先でポジションや給与の待遇面に期待ができるでしょう。
自分の市場価値を上げたい
自身の市場価値を高めるために転職を決意する場合も、男性が転職を決意するきっかけの一つ。
自分自身の市場価値を改めて見直した結果、足りないところや欠けている部分を発見し新たな職場で培おうとチャレンジする方が多いようです。
Uターン転職を決意したきっかけ・理由2選
今では地方から上京してきた方のメジャーな選択肢の一つ、Uターン転職を選んだきっかけについても紹介します。
- 地元の方が経済的に余裕が持てるから
- 家庭の事情で帰らなければいけないから
地元の方が経済的に余裕が持てるから
都会に比べて物価や地価が低い地方であれば、経済的な余裕を持って生活を送ることができます。
東京をはじめとした都心部では買い物はおろか家賃や交通費もかさみますが、地方に行けば出費が抑えられその分貯金に回すことも可能です。
特に将来のライフプラン的に出費が多くなることを危惧している方は、Uターン転職を希望する場合が多いようです。
家庭の事情で帰らなければならないから
親や兄弟の介護などやむを得ない家庭内の事情を抱えている場合にも、Uターン転職を検討するきっかけの一つ。
都心部で働きながら地元の家族のもとに定期的に通うより、身体的・精神的な負担を軽減させることにもつながるUターン転職は最適な選択肢と言えます。
転職すべきかどうかの判断基準5項目
実際に転職を考えてもいいのかわからない方に向けて、不満を抱えている項目別にその判断基準を紹介します。
自分の悩みが転職に値するのかわからず困っている方は特に要チェックです。
人間関係
転職すべきかどうかは、人間関係がどの程度自分の業務遂行の妨げになっているかで考えましょう。
【上司や先輩と相性が合わないと感じている場合】は、処世術を身につける・社会勉強の一環として考え以下のようにして現職でもう少し頑張るのがおすすめです。
- 業務の指示不足で不満を感じている場合・・・頼まれた仕事をただYESで返すのではなく「納期は?」「どのように仕上げるべき?」など引き受け段階で業務内容をよく確認する。
- あまり好かれていないと感じている場合・・・自分に問題がある可能性が高いので、常日頃からコミュニケーションを図る・自分の行いに欠点はないか再考するなどの手段が有効。
【一部の人間によるパワハラに困っている場合】は、まずは以下のように相手を自分の環境から追い出す努力を試みるのがおすすめです。
- 証拠として現場の録音や日記などを常日頃しておく
- 人事部・労務部など自分の所属部署とは違うところにパワハラを受けていることを相談する
- 協力的でない場合は労働基準監督署への相談を視野に入れていることを伝える(会社は労働基準監督署の介入に敏感)
- それでも協力的でない場合は労働基準監督署に相談してもいいが、そこまで協力的でない会社に今後居続ける意味はないため転職を考えるのがおすすめ
【会社全体にパワハラが横行している場合】は、そこにとどまっていても何のメリットも生産性もないためすぐにでも退職しましょう。
残業・休日
【残業の多さに不満を感じ転職を考えている場合】は、同業の相場と比較することがおすすめ。
残業は業績が順調な会社では、基本的に一定時間存在します。
もちろん自分の仕事処理スピードや企業方針で残業がない会社もありますが、残業がない=優良企業ではないことを覚えておきましょう。
逆に残業時間がなく暇を感じる時間が多い会社の場合、スキルアップを望めない・事業が軌道に乗っていないという可能性も高いでしょう。
以下は残業時間の指標として参考にしてください。
- 残業時間が月30〜40時間程度は、平均的であるため転職はおすすめしない
- 残業時間が月50〜60時間程度だと、比較的忙しめな会社だが転職するほどではない
- 残業時間が月70時間を超えると、ブラック企業の可能性が高いため転職を検討すべき
【休日の少なさに不満を抱えている場合】は、「雇用契約書の内容と相違がある」といったこと以外は自分の入社時のリサーチ不足が原因で悩んでいるということ。
転職を決意するのもいいですが、次は同じ過ちを繰り返さないよう入念に企業対策をしましょう。
仕事のやりがい
仕事に対するやりがいを感じられずに転職を考えている場合は、これまでの自分の実績や努力などを一度冷静に振り返ってみましょう。
やりがいはそれなりの成果を上げてから感じるもの。
また成果が実感できるようになるには、約1〜3年の長い月日がかかります。
「1年~3年かけて成果が出るまで本気で仕事に取り組む」「成果を上げにくい環境であれば部署異動願を出す」など、現職場で足掻いてもダメだったらそこで転職を検討しましょう。
給与
給与に関する悩みで転職を検討している場合は、日本の給与の相場と比較して判断しましょう。
日本の社会人の平均年収は約420万円、その中でも20代の年収は346万円程度。
平均年収とそう変わりがないのであれば、転職しても同じ結果となる可能性があります。
また店舗系のビジネスを展開している業界(飲食・小売業・旅行代理店・不動産など)は、仕事量を上げても給与が上がりにくいのが現状です。
その業界でキャリアを築きたいのであれば、ある程度の給与の低さは受け入れる必要があります。
他にも基本的に従業員は年収に対して粗利3~4倍を上げないと見合わないと言われています。
年収の10倍以上粗利を上げているのに給与に反映されないという場合は、転職を考えてみても良いでしょう。
仕事内容の相違
仕事内容が思っていたのと違ったから転職を考える方も中にはいます。
しかし「入社時の説明と全く違う業務」「雇用契約書の内容と違う業務」といったこと以外、自身の企業リサーチ不足である可能性が高いです。
転職を決意してもいいですが、同じ過ちを繰り返さないために入念に企業リサーチを行いましょう。
他にも「やりたかった業務につかせてもらえない」という方もいますが、能力の低さから責任ある業務を任せられないと判断されている可能性があります。
その場合他社に行っても同じ結果となるので、現職場でもう少し努力をしてみるのがおすすめです。
転職する前にやるべき6つのこと
転職を成功に導くためにも、以下ポイントは転職活動前に押さえておきたい最低限事項です。
転職を検討している場合は、行動に移す前にまずこのポイント押さえておきましょう。
本当に転職が必要か考える
まずはその転職が自分にとって本当に必要なものであるかどうかを熟考してみましょう。
一時の感情や勢いに任せて転職を決めてしまうのはかなり危険です。
転職はキャリアプランを形成する上ではもちろん、その後の自分の人生を決定付ける重要なターニングポイントとなります。
前述したこちらを参考に今転職するべきかどうかを判断してください。
※タップで「転職を考えた方がいいのかの判断基準」の見出しへスクロールします。
自分の経験・スキルを洗い出す
今の自分が持っているスキルや活かすことのできる経験値はどの程度なのか、現状をしっかり把握しておくことも大切です。
今後どんな仕事にチャレンジしたいか・どんな職場でキャリアを積みたいかを考えることで、必要な資格やスキルを知ることもできます。
今すぐ転職活動をしても理想の職場が見つかるのか、資格やスキルを身に着ける方が先なのかが分かるだけでも転職のミスを最大限減らすことが可能です。
転職の目的を明確にする
転職の目的を明確にすることも、事前に押さえておきたい転職活動に対する重要な準備の1つです。
ただなんとなく転職を繰り返すと今後も転職を繰り返すことになり、何一つキャリアやスキルが形成できていないなんてことにもなりかねません。
スキルの向上・給与アップ・ワークライフバランスの確保など、何を叶えるために転職をするのか転職活動を始める前に必ずまとめておきましょう。
転職するタイミングを見極める
転職に向いている時期を考慮するのも重要ポイント。
基本的には4月に向けて企業は採用活動が最も活発化するので、多くの求人と比較したい方は1月~3月の最も求人が多い時期に転職活動をするといいでしょう。
また転職で変わる住民税・社会保険・雇用保険の支払方法や手続きも考慮すると、煩雑化する退職手続きをスマート化することが可能です。
気になる方は、以下を参考にしてください。
【転職先が決まっている場合】
無職となる期間が存在せず転職する場合は、転職先の給与から天引きされる「特別徴収」に切り替えることが可能です。
しかし退職する会社と転職先の会社で事務手続きを行う必要があるため、転職先で給与天引きする「特別徴収」に切り替えたい旨を転職前に退職する会社へ伝えておきましょう。
【転職先が決まっていない場合】
<1月1日~5月31日に退職した場合>
退職する会社から最後に支払われる給与や一時金から一括で徴収されます。
給与所得を上回る場合の残りの住民税は、自宅に届く納付書から自分で納付する「普通徴収」に切り替えられます。
<6月1日~12月31日に退職した場合>
以下二つの方法から選ぶことができます。
- 退職する月の住民税は給与天引きされる「特別徴収」で支払い、退職月以降は自宅に届く納付書から自分で納付する「普通徴収」に切り替える。
- 退職する月から翌年5月までの住民税を退職する月の給与や一時金から一括で支払う。
社会保険は正社員であれば必ず会社で加入していますが、契約社員・パートアルバイトは所定労働日数により加入の有無が異ります。
社会保険に加入している方は以下を参考にしてください。
<離職期間が1日でもある場合>
退職日の翌日から14日以内に市区町村役場にて、「国民年金保険」「国民健康保険」への切り替え手続きを自分で行う必要があります。
<離職期間がない場合>
転職先で必要書類を記入・提出すれば会社が手続きを行ってくれます。
しかし転職先で社会保険しない場合は、退職日の翌日から14日以内に市区町村役場にて「国民年金保険」「国民健康保険」への切り替え手続きを自分で行う必要があります。
離職期間がある方は、退職する会社から「離職票」を受け取りましょう。
離職票をハローワークへ持参し失業認定されたら、失業手当を受け取ることが可能です。
転職スケジュールを考える
効率よく転職するためにも、転職スケジュールを事前に組んでおくと良いでしょう。
新しい会社への入社日をゴールとし、いつから転職活動を始めるべきなのか逆算して日程を組むのがおすすめです。
以下は転職にかかる日数の目安なので、参考にしてください。
転職活動内容 | かかる日数 |
自己分析・業界や企業に関する情報収集 | 約1~2週間 |
求人検索・書類選考 | 約2~3週間 |
面接準備・企業面接 | 約1か月 |
現職の引継ぎ等の退職準備 | 約1か月 |
転職活動は長引けば長引くほど中弛みしてやる気が出なくなるため、事前に大まかなスケジュールを立てて転職活動のイメージを掴みましょう。
前向きな退職理由をつくる
転職理由がネガティブなものの場合、前向きな転職理由に変換しておくことも重要です。
以下では、ネガティブな転職理由をポジティブな転職理由へ言い換える例文を紹介します。
ネガティブな退職理由 | ポジティブな退職理由 |
職場の人間関係が合わなかったため | チームワークをとって仕事を効率的に進めたいため |
残業や休日出勤が多かったため | 効率的な作業ができる環境でさらに成果を上げたいため |
給料が安くて不満があったため | 自分が挙げた成果を実感してモチベーションに繋げることで、さらなる成果が挙げられると思ったため |
通勤時間が長いため | 通勤時間を仕事に打ち込んで有意義にしたい |
前向きな転職理由の作成は、「課題解決のために努力したものの思うような成果が得られなかった」「転職先では解決できると思った理由」を交えることがポイントです。
面接で転職の理由を聞かれた時の答え方
実際に企業の面接時に転職のきっかけや理由を尋ねられたら、どんなにネガティブな理由であってもポジティブに伝えるよう努めましょう。
もちろん転職を決意する背景には、マイナスな感情が引き金となっている場合も多いでしょう。
とはいえ転職理由を伝える際は「今いる環境から逃げたいから」ではなく、「より良いキャリアプランを築くため」という方向性で伝えるのがベストです。
転職理由を考える際は以下のポイントを参考にしてください。
- 転職先では抱えていた課題を解決できるとポジティブに伝える
- 転職理由は他人や会社ではなく自分自身にあることを伝える
- キャリアアップのための前向きな転職であることを伝える
評価が下がる退職理由ランキング
参考に採用側からの評価が下がってしまう退職理由を紹介します。
- 1位:入社したら思っていた仕事と違った
- 2位:やりたいことをさせてもらえなかった
- 3位:社内のだれか責任にして批判する
1位に関しては実際の雇用契約書と異なっていた場合には伝えても大丈夫ですが、それ以外の場合採用側には企業研究を怠っていたと判断されてしまいます。
2位に関しては「会社はやりたい業務をやらせてもらう場ではなく任された仕事を全うするべき場」という意識を持つべきなので、あまり良いイメージを与えることはありません。
3位のように誰かの責任にする人を採用したくないという企業の気持ちは、誰でも分かりきっていることでしょう。
転職を成功させるなら転職エージェントの活用がベスト
より効率よく転職したいという場合には、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントはキャリアアドバイザーから転職活動のサポートを無料で受けられます。
以下では求職者のタイプ別に合わせた、オススメの転職エージェントをピックアップしました。
自身に当てはまる項目をぜひ参考にしてください。
20代におすすめ:doda
(出典:doda公式HP)
「doda」は業界内でもトップレベルの求人数を誇る大手の転職エージェントです。
特に20代の若年層キャリアに対する転職支援に力を入れており、未経験歓迎や第二新卒歓迎などの求人情報が多く目立ちます。
幅広い職種の求人を用意しているので、まだキャリアの方向性が定まっていない方も一度相談してみるとやりたい仕事が見つかるかもしれません。
https://doda.jp/
30代におすすめ:パソナキャリア
(出典:パソナキャリア公式HP)
「パソナキャリア」は主に30代の方におすすめの転職エージェントです。
実績豊富なエージェントの質が高く、丁寧&細やかまサポートが受けられると高評価。
キャリアを積んできたハイクラス向け求人も多く揃えており、サービス利用者の67%以上が転職後の収入アップに成功しています。
現職より高年収を獲得することが転職目標の一つにある方は、パソナキャリアでなら理想の会社に出会えるかもしれません。
https://www.pasonacareer.jp/
全世代におすすめ:リクルートエージェント
(出典:リクルートエージェント公式HP)
「リクルートエージェント」は業界内でも圧倒的な求人数と知名度を誇る転職エージェントです。
取扱求人数は非公開求人まで含めると驚異の34万件超え。
日本全国に多数の拠点を設けているため、都市部だけでなく地方在住の方やUターン希望の方でも選択肢は豊富でしょう。
面接力向上セミナーや自己分析セミナーなど転職に役立つ講習も実施しており、転職エージェントの利用が初めての方にもおすすめです。
https://www.r-agent.com/
職種が決まっているなら:特化型転職エージェント
すでに希望する職種や業界が定まっている場合は、その職に関する求人を専門的に取り扱う業界特化型の転職エージェントの利用がおすすめ。
- 様々な業種・職種の求人を取り扱う総合型に比べて、特化型転職エージェントはより専門性の高い求人が多く集まる
- 転職エージェントによっては業界出身者のキャリアアドバイザーなど、専門的な知見を有するプロからサポートを受けられる
- 企業間と強い繋がりがあるので、選考に有利な企業内情報をゲットできる可能性が高い
以下に業界特化型の転職エージェントをまとめましたので、参考にしてください。
転職のきっかけに関するQ&A
転職のきっかけに関する悩みや疑問に対してQ&A形式で回答します。
気になる項目がある方は以下でチェックしてください。
薬剤師を転職しようと決断したきっかけは?
薬剤師の転職のきっかけに多いのは給与の低さです。
一般的に報酬が高いイメージがある薬剤師ですが、「当直や残業が多いのに給料が見合っていない」「長年働いても給料が上がらない」というのが意外にもあります。
また近年は新型コロナウィルスの影響で、人員配置の見直し・雇用形態の変更・雇い止めなど薬剤師の就労環境が変化。
特にパートや派遣など非正規雇用者は大打撃を受けており、人件費削減のために勤務日数や勤務時間が削られ一か月あたりの給与水準が落ちています。
これらが相まって、より働きやすい環境を求めて転職を決意する方が多いです。
介護職を転職しようと決断したきっかけは?
介護職の方が転職を決意するきっかけとして挙げられる主な要因には、勤めている施設の運営方針・経営理念に対する不満が背景にあります。
少子高齢化が顕著な日本では需要と供給のバランスが取りづらく、どの介護施設でも人手不足です。
職員数が不十分にも関わらず新規利用者さんを受け入れたり、新しい施設を次々に作ったりという経営に疑問を持つ介護士の方が多くいます。
どの施設でも状況はさほど変わらないでしょうが、転職をする際は働きやすさにプラスに作用する「チームワークがとれている・良好な関係が築けている」という施設がおすすめです。
ITエンジニアを転職しようと決断したきっかけは?
ITエンジニアの方が転職を考えるきっかけは、より幅広い業務に携わって経験値を積みたいというキャリアアップ思考があります。
ITエンジニアといっても、企業や任される案件によりその仕事内容は様々です。
中でも不具合の対応など受け身業務だけでなく、開発や構築といったより能動的な業務を経験したくて転職転職を決意される方が多数います。
学ぶ領域が多岐にわたっているITエンジニアだからこそ、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す方が多いのでしょう。
転職を決意した理由・きっかけは本音で伝えるべき?
転職先の企業との間に大きなミスマッチを引き起こさないようにするためにも、転職理由は本音を伝えるべきです。
ただし重要なのは採用側に「企業利益をもたらす人材である」と思ってもらうことなので、本音を話すからといってネガティブ要素を強く出さないことがポイントです。
転職のきっかけは様々!不安なら転職エージェントの利用も◎
転職を決意するきっかけにはキャリア・考え方・ライフプランなど、人それぞれに多種多様な理由があります。
「転職のきっかけがなかなかポジティブにできない」「このまま採用担当者へ話していいのか不安」という方は転職エージェントを利用してみるのも方法の1つ。
プロのアドバイザーからサポートを受けることで、転職活動が効率的に進められるでしょう。
【このサイトの運営者情報】
運営会社 | 株式会社hitocolor |
---|---|
設立 | 2016年4月12日 |
代表取締役 | 鈴木けんすけ |
本社所在地 | 〒105-0003 東京都港区西新橋2-39-8 鈴丸ビル7階 |
支社所在地 | 高知支社 〒781-5232 高知県香南市野市町西野2217-1 |
資本金 | 10,000,000円 |
事業内容 | 求人広告代理店事業 有料職業紹介事業 自社メディア・コンテンツ運営 |
許認可番号 | 【有料職業紹介事業許可番号】13-ユ-310482 【労働者派遣事業許可番号】派 13-314487 【プライバシーマーク登録番号】第21004576(01)号 |