朝礼と終礼の目的や効果は?会社内のモチベーションを高める方法!
多くの企業が、朝夕の数分間を利用して朝礼・終礼を実施しています。
貴重な業務時間を使うため、社員には目的をしっかりと意識させ、確実な成果につなげたいものです。
今回は朝礼と終礼を活用して、会社内のモチベーションを高める方法について解説していきます。
朝礼・終礼の目的と効果
朝礼や終礼には、社内で起こった重要な出来事を伝えるという目的があります。しかし、この時間は単なる情報共有の場ではありません。
社員の士気を高め、社内の活性化をすることができる場でもあるのです。
例えば、出社したばかりでまだ十分に目が覚めていない社員は、朝礼を行うことでスムーズに仕事モードに気持ちを切り替えることができます。
夕方の終礼は、最後まで気を緩めずに仕事に集中できるようにしたり、1日の業務進捗を確認することで明日の業務を全体でより効率的に進められるようになるといった効果も期待できます。
また、社員の人数が多くなると、特定の社員同士でコミュニケーションを取るようになり、企業の一体感を保つことは容易ではありません。
そのため、朝礼や終礼には重要なコミュニケーションの場という役割もあります。
ただし、毎日同じような朝礼・終礼が続くと、社員もつい惰性で参加してしまいがちになります。決まりだから仕方なく参加しているという状況が見受けられる場合には、注意が必要です。
朝礼で会社内のモチベーションを高める方法
社員のモチベーションを高める朝礼にするためには、次のような工夫を取り入れると良いでしょう。
①経営者や著名人の名言を紹介する
毎日の朝礼でのスピーチは、マンネリ化してしまいます。そのようなときに役立つものが、経営者や著名人の名言です。
日々努力を重ね、成功した経営者や著名人の言葉は自然と社員のモチベーションを上げ、仕事への取り組み方の参考にもなります。
名言は語り継がれているだけあって人の心に響きやすく、社員が自分の状況に置き換えて振り返りやすいというメリットがあります。
②業界の最新情報をシェアする
業界の最新情報をシェアすることで、社員の知識をアップデートし、日々の業務に良い影響を与えることができるだけできます。
他にも、競合他社の優れている点や、自社の売上推移を紹介することで、社員のモチベーションアップにも繋がります。
全体に一律で情報を共有できる場をつくることで、社員の気を引き締めることができます。
③新入社員のためにスピーチの時間を作る
朝礼の時間に新入社員がスピーチする時間を確保することも有効です。
スピーチをするためには、スピーチで取り上げる内容についてリサーチし、分かりやすいように話を組み立てる作業が必要になるため、自然とプレゼンテーション能力が身に付きます。
特に営業職のように顧客へのプレゼンテーションが必須となる職種の場合、現場に出る前に大勢の社員の前でスピーチの練習しておけば不安を軽減できます。
終礼で会社内のモチベーションを高める方法
日の終わりに行う終礼は、社内のムードが明るくなるよう、ポジティブな言葉で締めくくることがポイントです。
①1日の出来事を共有
業績が厳しいときや問題が起こった日は、ネガティブなスピーチになってしまう傾向があります。
しかし、仕事終わりの疲れている時間帯にネガティブな話を聞くと、社内の雰囲気が暗くなり、社員のモチベーションを上げるどころか、士気の低下につながりかねません。
問題が起こった場合は、発生した原因を共有し、どうすれば防ぐことができたのか、次回に向けた改善点を話すなどして、ネガティブな共有で終わるのではなく今後の糧としてポジティブな言葉で締めくくるようにしましょう。
②業務の進捗状況を共有
その日誰が何を行ったか、どこまで進んだのかなど、業務進捗を共有するのも効果的です。
業務進捗の共有は社内での透明性を保つことに繋がり、また、本人が気づいていないトラブルの種を事前に発見することもできます。
他にも、1日の報告を簡潔にさせることで、結論ファーストの話し方を癖づける練習にもなります。
まとめ
今回は朝礼と終礼を活用して、会社内のモチベーションを高める方法についてご紹介しました。
朝礼・終礼は社員のモチベーションアップの場にもなれば、逆に社員のやる気をそぐ場にもなり、取り組み方次第で効果が大きく変わります。
社員を無理にやる気にさせようとするのではなく、朝礼・終礼で社内コミュニケーションを活性化し、自然とモチベーションを高められるように工夫することをおすすめします。